「食べることは生きること」食体験を通じて多世代に生きることや食の大切さを伝えて活きた
い 管理栄養士&糀エヴァンジェリストのはしもとさおり です😊
「管理栄養士・はしもとさおりが出来上がるまでのこと」 シリーズ2回目
今回は一度目の挫折から私が陥った食に関する病気
拒食症
についてです。
定義
・拒食症(神経性やせ症)とは、摂食障害の一つで、体重が増えることへの強い恐怖があり、極端な食事制限をしたり嘔吐や下剤の大量使用などの行為を持続して行い、日常生活に支障をきたす精神疾患。
●「足が太い」
小学生のころから「足が太い」ことがコンプレックスでした。
ずっとなんとかしたいと思っていたし、足の細い子にとっても憧れていました。
小学校、中学校とみんなのリーダー的な感じで学級委員や児童会、生徒会役員などもこなす
優等生タイプだった私は、人からどう見られているか?をずっと気にしていました。
「もう少し足が細ければ、もっと自信が持ててみんなにも認めてもらえる」
いつからかそんな風に思うようになりました。
頭も良くて、顔もかわいくて、スタイルも抜群!男の子からも人気がある。
そんな女の子にずっとあこがれていました。
そんな矢先の「高校受験失敗」
自信は喪失、私自身を否定されてしまった気がして
高校生活を楽しめる気分にはなれませんでした。
こんなに勉強も頑張ってきたのに
なぜ自分の思いが叶わなかったのだろう?
どうしたら認められるのだろう?
もう絶対に失敗したくない・・・
大学受験で失敗したらもう終わりだ・・・
そんな思いに押しつぶされそうになりながら勉強ばかりしていました。
このあたりから私のコンプレックスにさらに拍車がかかったと思います。
きっかけは些細なことでした。中学校の時に仲良くしていた男子に高校生になって久しぶりに会い(別に好きだったとかそういう感じの男子ではなかったのですが)
「女の子はやっぱり細い方がいいよね」と言われたことです。
自分に自信がなくなっている時のこの言葉は私をひどく落ち込ませました。
●「痩せないといけない」という呪い
とにかく体重を落としたい・・・
体重が減れば、足も細くなるだろう。
痩せて綺麗になれば、もっと色んな人に認めてもらえる。
好きな人に好きになってもらえるかもしれない。
コンプレックスがなくなれば、優等生としての自信を取り戻せるかも!
そうやって私のダイエット生活がスタートしました。
朝と夜は、白いごはんを大幅に減らしておかずだけを食べる。
小さい幼稚園児が食べるようなお弁当を作って持って行く。
最初はお腹がすいて辛かったですが、
だんだん胃が小さくなっていき、辛くなくなっていきました。
それが嬉しかったし快感でもありました。食べられないことが辛いなんて思わなかったです。
通学路を回り道したり、自転車をわざと押して帰ったりして、運動量を増やすことも欠かしませんでした。
その甲斐あって(?)体重は落ちていきます。
「体重が減る」という結果が見えることで、それが快感に変わって来ました。
体重は8キロ落ちました。
座ったときにお尻のお肉がないから痛い。
もう肋骨が見えるくらいまで痩せていたからか、笑っただけであばらが痛い。
でも一向に私の足は細くならない。
それならばと、部分痩せやら下半身痩せのストレッチなんかも試してみたけれど結果は出ず・・・。
もともと太ってはいない私が8キロも減量するなんて
かなり過酷なダイエットだったのだと今では分かるけど、
その時は全く気付かずに、「食べたい」という感情が日徐々になくなっていきます。
「食べる」ことに楽しさを感じることが全くなくなります。
だんだんと私の中の何かがおかしくなってきていました。
●拒食症の最中は全く辛くなかったけど、その後に辛いことが沢山待っていた
勉強の成果が出ない。
その時は気づかなかったけど、頑張っている割には思うような成果が得られていませんでした。
そして
「大学受験に失敗」
高校二年生の秋くらいから拒食症の症状が出始めて、
高校三年生の受験が終わったときには私の身体はぼろぼろでした。
いえ、ボロボロなのだとやっと気づいたのでした。
生理はもう1年半は来ていませんでした。
母に説得されて、産婦人科に治療に行くのもつらかった。高校生の私は毎回、内診台に上がることが辛くて嫌で仕方ありませんでした。子供産めないよと言われても、子供なんて産めなくても良いと思ったほどでした。
治療には沢山のお金と時間がかかり、家族や友人にもたくさんの心配をかけてしまいました。
拒食症でいることで、楽しめないことや辛いことが多すぎることに気づきだします。
「先生になりたい!」と希望にあふれていた私は何処に行ってしまったのか。
「諦めずに浪人する」という気力も体力も残っていませんでした。
●もう、これは個性として受け止めるしかない!
希望の大学には入れなかったけれど、「栄養士の先生」になれる短大に合格することが出来ました。
そしてその短大の栄養学の授業で「脳の栄養はブドウ糖」ということを知るのです。
私は、痩せたいがためにご飯を食べる量をかなり制限していました。
どうりで必死に勉強しても思うように成果が出なかったはずです。
ちゃんと栄養が摂れていなかった事が、受験に失敗した原因のひとつだったのだと、
ここでようやく気づきます。
短大で栄養の勉強を続けるうちに、食べないことが体や心にいかに悪影響を与えるのかが理解できるようになってきました。
調理実習では、みんなで作ったご飯をみんなで食べることが楽しいと思えるようになってきました。
友達と話題のお店にご飯を食べに行って、
みんなで「おいしいね」と言いながら食べる時間が幸せに感じるようになってきました。
この頃から少しずつですが、食べることが怖くなくなり、食べることを楽しめるようになってきました。
体重が増えていくことも怖くなくなりました。
健康って身体と心の両方が整うことなのだと気づきました。
恋人ができたのも大きかったかもしれません。
体重が増えた私を好きになってくれたこと。
「足が太い」は私の個性なのだと思えるようになりました。
(ちなみに今は自分の足がそこまで太いとは思っていません)
「食べないこと」はつらいことの方が多すぎる。
食べてもいいのだ。
むしろ食べなきゃ生きていけないのだ。
結局、「痩せなきゃいけない」という呪いをかけていたのは、私自身だったのだと気づきました。
●食べたもので体はできている
拒食症はいわば精神疾患です。
程度の差はあるかと思います。私は幸いに軽症な方だったと思います。
食べたものを吐いたり、下剤をたくさん飲んだり、「吐きだこ」ができるまで吐くとか、そこまで重症化するまでに、戻ってこられたから。
私がそうだったように、
・自分にコンプレックスがあるのが許せない、
・完璧になりたい、認められたい。
そんな思いから陥ることが多い病気です。
今、もし、周りでダイエットや健康について悩んでいる人がいたら、
まずは「その気持ち、分かります」と共感し、認めてあげたいです。
私がずっとずっと欲しくて望んでいたことだから。
そのうえで、正しい栄養の知識をしっかり伝えてあげたいです。
私は間違った痩せ方を知っています。
やり方を間違えてしまうと、大切な家族を傷つけ、大切な仕事にも影響が出るかもしれません。
何より、自分自身をすごく傷つけます。
「私たちの体は食べたものでできている」
身をもって体験した私だからこそ、
食が健康の大きな部分を占めていること、
それがいかに「大きな幸せ」であるかを伝えていきたいと思っています。
希望の大学に入れなかったけれど、結果として「栄養」に出会えて「管理栄養士」になれたからこそ、今の私がいます。
これで良かった、これが良かったのだと、
胸を張って言える自分がいます。
次回はこの「管理栄養士」になれたときの想いを書きたいと思います。
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